うつ病⑥ 疲れやすい 集中できない
#うつ病とは
うつ病治療の考え方
「うつ病はこころの風邪。早く薬をのんで休養をとりましょう」という啓発活動が、不適切な形で広まっているのではないでしょうか。
考えないといけないこころの問題を軽視して、薬で治そうとする患者さんが増えた気がしますし、出す薬の種類を変えるしかしない医師が増えたようにも思います。
うつ病治療の主な考え方を記します。
身体疾患や薬剤がうつ状態の原因であったり、うつ状態に影響を与えていたりしないか検討します。
もし可能性があれば、身体疾患の治療や薬剤の中止あるいは変更を考慮します。
この場合も、うつ状態が重症であれば抗うつ薬療法を併用します。
身体疾患や薬剤が関係しておらず、うつ状態が診断の基準を満たす場合は、抗うつ薬療法を考えます。
ただし、うつ病が軽症である場合は、抗うつ薬がそれほど有効でないとする報告もありますので、抗うつ薬は期待される有効性と副作用を慎重に検討する必要があります。
また、躁うつ病のうつ状態では原則として抗うつ薬を用いず、気分安定薬に分類される薬剤を処方します。
環境のストレスが大きい場合は調整可能かどうかを検討し、対応します。
過去にいろいろな場面でうまく適応できず、うつ状態になっているような人で、性格面で検討すべき問題がある場合は、精神療法として一緒に考えていく必要があります。
天王寺しみずクリニック メンタル・心療内科・精神科
大阪市阿倍野区 心療内科・メンタルクリニック
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